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光学屋さんのまめ知識光学素子の拭き方/保管方法

光学素子の拭き方

光学素子に指紋や汚れが付くと、光学系の性能に影響を及ぼすことがあります。この場合、光学素子のクリーニングをすることで、元の性能を取り戻すことができます。まず、ご使用になっている光学素子の種類をご確認下さい。金コートやグレーティングなど、紙などで擦ることを禁止されているものがあります。レンズやアルミミラー(保護コート付き)、誘電体多層膜ミラー、ハーフミラーなどは、お客様で汚れを拭き取ることが可能な光学素子です。

光学素子を拭き取る場合は、必ず素子をホルダーから外してください。ホルダーを付けたままで光学素子を拭くのは、非常に難しく経験が必要になります。

  1. 準備するものは、レンズペーパー(※1)を複数枚、エタノール、指サック(パウダーフリータイプ)(※2)です。
  2. 両手の指に指サックを付け、エタノールを含ませた紙で指サックに付いた汚れを拭き取ります。
  3. 次に、レンズペーパーを3~4cm幅に細長く折りたたみます。
  4. 利き手で写真のように光学素子の側面を持ちます。
  5. 細く折ったレンズペーパーは光学素子の面を挟み込むように折り曲げ、軽くエタノールを含ませます。
  6. レンズペーパーで光学素子の中心をはさみ、光学素子を指で回転させます。
  7. レンズペーパーを光学素子の中心から外側に徐々に移して、自然に素子の淵から離れるように拭き取ります。
  8. 光学素子の表面を光にかざし、汚れの状態を確認します。
  9. 汚れが残っていれば、レンズペーパーを交換し、もう一度同じ手順で光学素子を拭きます。
  10. 拭き方のコツは、力を入れずに、常に均一な力になるように拭くことです。

※1 レンズペーパーはSLP-1を推奨いたします。
※2  指サックはEDR-S,-M,-Lを推奨いたします。

光学素子の保管方法

光学素子はガラスでできていますが、長期間一般環境に放置しておくと、素子の表面にカビが生えたり、表面に薄い膜ができたりすることがあります。このため、光学素子を長期間使用しない場合は、乾燥した容器に保管して下さい。小さなものは、密閉性の良い箱に青色のシリカゲルを底に敷き、汚れをきれいに拭き取った光学素子を、やわらかい紙に包んで、シリカゲルの上に置きます。外気が入らないように容器を密閉して保管します。

シリカゲルの取扱い

定期的にシリカゲルの色を確認し、赤味がかった色に変色したら、シリカゲルを新しいものと交換します。

蓋が透明な弁当箱を使用すると蓋を開けなくてもシリカゲルの色が確認できるので便利です。

赤味がかったシリカゲルはオーブンに入れて乾燥すれば、再生させることができます。

大きな光学素子や光学機器を保管する場合は、オートドライを使用して下さい。ただし、オートドライ(※3)は機密性が高くないので、電源を切った状態では効果がありません。電源の入れ忘れやコンセントの抜けにご注意下さい。

また、購入したばかりの素子を保管する場合は、梱包された袋から取り出して保管することをお勧めいたします。

※3 オートドライはドライ・キャビ®(H-60-DD:¥45,000)を推奨いたします。